【ピアノ】鍵盤への手の置き方



鍵盤へ、手をどのようにおいていますか?今回はピアノを弾くときの、鍵盤への手の置き方についてお話します。鍵盤に手を置くとき、ついつい鍵盤に対して手をまっすぐ置いてしまっていませんか? 

そこで、なぜ鍵盤にまっすぐ手を置いてしまうのだろう…と考えてみたのですが、知らず知らずのうちに、無意識にそうしてしまっているのではないかと考えています。皆さんは「ナッジ」という言葉を聞いたことがありますか?これは行動科学の言葉だそうなのですが、「人が意思決定する際の環境をデザインし、自発的な行動を促す」ことだそうです。

鍵盤にもまっすぐなラインが見えますよね。正確に言うと鍵盤と鍵盤の間のラインですが、これを僕たちはこれにナッジされて、ついつい鍵盤に対してまっすぐ手を置いてしまっていませんか?手にとって、このように手首がカクンと折れ曲がることは、しんどいことです。なので、鍵盤と鍵盤の間のラインにナッジされてしまわずに、手の心地よさの方を優先しましょう。

手の心地よさの方を優先することで、2つのメリットがあります。1つは、手に負担が少なく楽だということです。音楽の魔法や作品の本質に迫るためには、気持ちや意欲においては、苦労やしんどさを厭わずに取り組むことが必要です。けれども、身体は楽に使いましょう。その方が、あなた自身の音楽をより魅力的にしてくれるはずです。

2つ目は、鍵盤の奥行きを使うことができるということです。鍵盤はこれだけ長さがありますよね。打鍵する点だけで鍵盤を使うのではなく、面で使うことでさらなる表現につなげていくことができます。

プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(ピアノ)
1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアでの18th Citta di Valentino International Competitionで第1位、アメリカでのGolden Classical Music Awards International Competition第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。ローマではメディチ荘および在ローマ日本文化会館に招聘され「酒井健治ピアノ作品全曲演奏会」を行うなど、近年は同時代の作曲家の作品に積極的に取り組み、その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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