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バッハのインヴェンション



ここ半年ほど、毎日少しずつバッハのインヴェンション全曲を学んできた。

この曲はピアノ学習者にとってはお馴染みのことだろうが、改めて勉強しなおすと奥の深い傑作だという認識を新たにした。


そもそもこの作品をもう一度勉強使用と思ったのには二つの理由があって、1つは信じられないくらい下手くそな自分のポリフォニー作品演奏の弱点を克服したいこと。
もう1つはここ数年ずっと考えているバッハ、そしてバロック期の作品をモダンピアノで弾くことへ、どのようなアプローチを取ることができるかということを、基本から見つめ直してみたかったこと。


なので、もちろん練習はしたけれど、それよりも様々な資料を読んだり、異なる校訂版に目を通し、当時の演奏の様式、そしてバッハがこの作品にこめた本質を見つけることを目指した。

強弱、アーティキレーション、構成、そして実際の指使いまで様々な可能性がある。自分なりに理解は進んだつもりではあるが、まだまだバッハの本質へは遠いところにいるのかな…

とはいえ、とりあえずインヴェンション全曲は一段落し、次はシンフォニアの再勉強へと移るつもりだ。


インヴェンションを弾くことは容易い、だけど音楽を造るのは難しいね。二声部だけでこれだけの色彩が表現できることに驚く。

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プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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