記事一覧

サロネン×フィルハーモニア管弦楽団 @岩国

朝からの業務を終えて、その後一路岩国へ。


エサ=ペッカ・サロネン指揮のフィルハーモニア管弦楽団の公演を聴きに来た。

前半はベートーヴェンの第7番交響曲、後半にマーラーの交響曲第1番<巨人>というもの。


駐車場が空いてなくて、最寄りの場所へ駐車し会場へダッシュで到着すると、ちょうどサロネンが登場する10秒前。何とか間に合って、息を切らしながらベートーヴェンが始まった。


このオーケストラを聴くのは二度目で、前回は2年前だと思うが、池袋の東京芸術劇場で、ヒラリー・ハーンをソリストに迎えての公演だったと記憶している。


さて、1曲目のベートーヴェン。第1楽章冒頭からこのオーケストラの美質である柔らかな音が印象的だが、どこかちぐはぐな印象。
あれれ…と思っていたのだが、第2楽章からは本当に素晴らしかった。僕にとってこの作品は四年前にリスト編を録音した思い出の曲で、とことん知り尽くしていると思っていたが、何が何が、サロネンの指揮でより新たな発見があって、全体の構造も素晴らしく感動的だった。特に横のラインが織り成すテクスチュアが新鮮で、ベートーヴェンにこのような対位法があるとはと、目を開かされる思いだった。


後半のマーラーも圧巻。2年前もこの作品を同じコンビで聴いているのだが、それよりもいっそう自由度がまし、かつ全体をひとつにまとめあげた手腕が素晴らしい。
マーラーの複雑に入り組む性格を見事に描き出し、時には官能的に、時には狂気をはらみ、時にはウィーン風に優雅にと、存分に堪能することができた。


エサ=ペッカ・サロネン

確実に巨匠の階段を上がっているね。これからも注目だ!

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

Twitter

訪問者数

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: