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ライコネン観戦記:F1モナコGP~骨肉のチームメートバトル

伝統のモナコGP、今シーズンのF1も第6戦となり、前半のハイライトが華やかな雰囲気のもと行われた。

さて先ずはライコネンのモナコGP。予選は6位、1列目から3列目までをメルセデス~レッドブル~フェラーリの順となったので、グリッドとしては順当なところだろうが、チームメートのアロンソからの0.6秒遅れはキツすぎる。例えタイムが上がっても、せいぜいひとつのポジションだろうけど、それでもチームメートとのタイム差を詰めることは重要なことだろう。


決勝レースでは、素晴らしいスタートを決め、トラブルのヴェッテルをかわして3位を走行。後続から迫るレッドブルのリカルドを引き離しにかかり、表彰台の期待を抱いていただけに、セーフティーカー中のチルトンの追突はファンの心を折ってしまうには十分だった。

その後の展開も、一時は入賞圏内にまで巻き返すも、マグヌッセンへのローズヘアピンでのアタックでオジャン。まるでキミらしくないレースにファンのフラストレーションは募るばかりだ。
何とか次のカナダは頑張ってくれ!




さて、こんな状況のライコネンを尻目に、主役はやはり最速の車を持っているメルセデスAMGの二人。

モナコが予選が他のどのサーキットよりも重要なことはわかりきっていることだが、その予選で事件がおきた。



Q3で各車タイムを出し、2回目となるラストアタックで、ロズベルクがミスをしアタック中に車をエスケープゾーンに停めてしまう。それによって後続のハミルトン以下はイエロー区間で減速を強いられたのだ。


問題のシーンはこちら。
故意それともオーバースピード?皆さんにはどちらに見えるだろうか。

これをみると、ロズベルクのかつてのチームメートであったシューマッハのラスカスでの“違法駐車”を思い起こさずにはいられない。

本人は勝利をグッと手繰り寄せるポールにこの喜びよう。

故意でやりながら、この無邪気さがあるとすれば…。ロズベルクも相当のタマだと言わざるをえないし、「ニコは生まれながらのセレブでハングリーでない。」と言ったハミルトンも、その認識を改めなければならないだろう。



予選は何とも後味が悪くロズベルク、ハミルトンの順。撮影、インタビューでのハミルトンの不機嫌ぶりは凄まじく、この二人の対決はいよいよ“セナ・プロ”レベルにまで到達したと実感させられた。




決勝も序盤からこの二人のバトルは熱い。セーフティーカー中でのピットインなど、ハミルトンは不満タラタラだったようだが、ここはやはり抜けないモンテカルロ。ロズベルクがそのままポールから勝利をおさめた。

ハミルトンは途中左目に異物が入って見えないというアクシデント。こんなことは長いF1観戦歴でも初めて聞いたが、こんなこともあるもんなのだなあ。終盤にリカルドに迫られるも、何とか凌ぎきった。



表彰台のロズベルクとハミルトンは対称的。他のサーキットとは違うここでの独特の伝統ある雰囲気も、ハミルトンの顔から笑顔を引き出すには至らなかったようだ。


ハミルトンはレース終了後にチームの戦略も批判。何やらキナ臭く、そして直前まで4連勝を飾り、この日も表彰台を獲得したドライバーとは思えない言動に、これからの激動のシーズンの予感を垣間見た。


一方ドヤ顔のロズベルクはしてやったり。開幕戦のオーストラリアでは優勝を飾るも、それはハミルトンがリタイヤしての楽勝。その後のレースは全てハミルトンの後塵を拝してきただけに、この優勝は反撃の狼煙を上げる一撃、そしてチャンピオンシップ首位を奪い返す一勝となった。




もうひとつ触れておかなければいけないバトルは小林可夢偉の所属するケータハムvsマルシャ。途中まではマルシャを押さえていた小林可夢偉だが、ラスカスでの強引なビアンキの追い越しでマシンにダメージをおったもよう。その後のチームの判断も???
その間にビアンキはスルスルと順位をあげ、9位入賞でマルシャでの初ポイントを上げた。これでコンストラクターズを争うケータハムとしては、苦しい苦しい展開となる。撤退も囁かれているだけに、今後はどうなるか…




次戦はカナダ。ここではいつも面白いレースが観られるので楽しみ。ただ時差がキツいのが珠に傷かな。


プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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