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能を初めて観た:大島能楽堂定期公演

福山市にある大島能楽堂での第238回定期公演を鑑賞しました。


学生たちを引率し、能の基礎を体験させて頂いたのが昨年末。そして今回も興味を持った学生たちを引率し、彼らにとっても僕にとっても初体験のお能となりました。




演目詳細はこちら。

恥ずかしながら、能と狂言の違いもろくすっぽ分からなかった僕ですが、こんなにも違うものなんですねえ。

先ずはお能の「鬼界島」から幕が上がりました。解説もありで、見所を頭に入れて観たので、存分に楽しめましたね。
中でも俊寛を演じた金子匡一さんは素晴らしかったです、極限状態に置かれた俊寛の心理状況が浮かび上がってくるようで、能面から様々に絶望する“人間俊寛”が見えました。

続く狂言の「延命袋」は大笑いしましたね。夫を演じた茂山あきらさんは、庶民的でそれでいて芸達者で大いに楽しませてもらいました。



後半は2つの仕舞を楽しみ、幻想的なお能の「杜若」へ。シテを演じられた大島衣恵さんは、艶やかで様々な表情を能面を通してみせてくれました。




初体験の能楽は、日本人の美意識というものを改めて感じさせてくれるものでした。僕は西洋音楽をやっているので、どうしてもそこを基軸に考え、感じてしまうのですが、独特の間の取り方や終結の仕方、また音楽的な感じ方など興味深い点がたくさんあり、実り多い一時となりました。





プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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