記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

読了~近藤譲:線の音楽




近藤譲さんの「線の音楽」を読みました。

どことなく捕らえがたく、淡白な音楽だとの印象があった近藤さんの音楽ですが、この本を読みながら耳を傾けてきたいくつかの作品で、完全にその印象は変わりましたね。





1. アーティキレーション
2. 散奏
3. ジョセフ・ラヴー芸術の前提についての三日間
4.音楽的時間ー今日の音楽を中心としたその諸相



の4章からなります。
主に彼の代名詞である「線の音楽」について言及しているのは、第1章のアーティキレーションで。その他の章では様々な角度から音楽に迫っている訳ですが、彼の音楽の秘密は「聴く」ということへの、前衛的な挑戦だと思いました。



~作曲者や奏者は、その音楽を創り出す人々であると同時に、自分自身、その創造過程に於いて己に聴き手なのである~



この言葉が正にその象徴だろうと思うのですが、「聴く」という行為を変える音楽、音楽をどう聴くかということでなく、その音楽自体が聴き方を要求する、そういう音楽が「線の音楽」なのだと思います。




大きなドラマもなく、淡々と進み冷たい印象のあった近藤作品ですが、何度も耳を傾けていると驚くほどの豊潤さを包み込んでいると感じられるようになりました。


これがきっと彼の作品の魅力なんですね。
少し僕の「聴き方」が変化しているのかもしれません。

プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

Twitter

訪問者数

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。