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ウェーベルンの面白い楽譜




ウェーベルンといえば、ピアノのための変奏曲Op.27だ!!という音楽ファン、もしくはピアノ弾きの方も多いのではないですかね。

僕もこの作品を心の底から愛している一人なのですが、この作品の楽譜がいわゆる通常のものとは別に、写真のような表紙の楽譜がUniversal Editionから発売されていることをご存じでしょうか。


これはウェーベルン自身が、変奏曲を初演したPeter Stadlenとのリハーサルを通して残した書き込みや指摘を反映した楽譜で、作曲家がどのようなイメージをもっていたのか、その一端を垣間見ることが出来ます。



楽譜は全て写真にあるようなレイアウトで、左側にウェーベルン自身が書き込んだファクシミリ、右側にそれを分かりやすく印刷に反映した校訂版となっています。


ウェーベルンの音楽というと、その音数の少なさからくるものなのか、このピアノのための変奏曲の演奏は、非常に冷徹で淡々としたものが多い印象があるのですが、この譜面を読み込んでいくと、いかにウェーベルンが豊かな色彩感をもっていたのかがよくわかりますし、非常に情熱的に演奏してもらいたかったということが理解できます。

プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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