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安永徹さん×広島交響楽団



安永徹さんが、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとして演奏される姿を初めて生で見たのは、アバド指揮での日本公演の時でした。

当時学生だった僕は、舞台の袖から出てきたときの姿を拝見し、例え極東の島国からでも世界一のオーケストラのコンサートマスターになれる!安永さんから、大きな勇気と希望をもらったことを覚えています。

その後ベルリンで勉強していたときには、何度も何度も素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。



そんな安永徹さんが、広島交響楽団定期演奏会に登場。指揮者なしでコンサートマスターとして座り、オーケストラをリードするというので、聴き逃すわけにはいきませんからね。


ウォーロックのキャプリオル組曲の冒頭、最初の音を聴いた瞬間に思わず顔を上げました。一瞬、ベルリン・フィルハーモニー・ホールで聴いているのかと錯覚さるような音の響き。ホール天井からふわりと包み込まれるような、それでいてコシのある心に切り込んでくるような響き、僕がベルリンで何とか秘密を解き明かしたいと思っていたあの響きを、ここ広島で聴けるとは思ってもいなかったです。


モーツァルトのピアノ協奏曲では、安永さんの公私ともにパートナーである市野あゆみさんが登場。オーケストラと溶け合うような、美しいピアノが印象的でした。決して音色が多彩で、きらびやかというわけではないのですが、あえて美音に耽溺しないと言ってもいいような自然体の素敵な演奏でした。


ジュピターは圧巻の一言。安永さんのリードのもと、様々な楽器がそれぞれの声部を生き生きと表現し、この素晴らしいシンフォニーの魅力を余すことなく聴かせてくれました。

きっと指揮者がいないことの難しさは多々あると思うのですが、その緊張感がむしろオーケストラの自発性を誘発し、演奏に輝きを与えていたと思います。

プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(いとうのりたか)‐ピアノ

1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアで行なわれた第18回“チタ・ディ・ヴァレンチノ”国際コンクールで第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 
録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 
現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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