最新ピアノ講座 (昭和54年刊行)

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《最新ピアノ講座》を読みました。「最新」といっても、刊行は昭和54年なので、もう40年以上前の著作になりますね。なぜこのような貴重な書籍持っているかというと、近頃ご自宅を整理された恩師から譲っていただいてのです。「もっともっと勉強しんさい!」ということですね。


さて、著者の一群をみると、綺羅星の如く当時の名ピアニストや教育者が並んでいます。いやはや、壮観ですねぇ。
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僕が特に面白く感じたのは、以下の打鍵の重さによる音量の変化です。
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打鍵効率とこの中では記載されていますが、どんなに頑張っても一定以上の力では、音がちっとも変化しないことが、よくわかります。ここからも、ピアノでピアノをいく層ににもわたる音で生み出すことの重要性が、良くわります。




もう1つ、興味をひかれたのが、著作の中で度々言及された「日本人ピアニストは、メカニックは素晴らしいが、音楽性が未熟」との指摘。その原因として、「音色へのイメージの不足」「感覚に頼りすぎて学究的な研究が疎か」との言葉が、心に残った。
この著作から、約40年が過ぎ、こういった側面は僕たちの大先輩音楽家たちによって、乗り越えられてきたと思う。だけど、まだ、その残り香はあるように思うなあ。

自分たち世代への宿題ですね。

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プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(ピアノ)
1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアでの18th Citta di Valentino International Competitionで第1位、アメリカでのGolden Classical Music Awards International Competition第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。ローマではメディチ荘および在ローマ日本文化会館に招聘され「酒井健治ピアノ作品全曲演奏会」を行うなど、近年は同時代の作曲家の作品に積極的に取り組み、その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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