巡礼の年第2年《イタリア》

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明日のこちらの演奏会で、2020は仕事納めです。 コロナ禍で多くの演奏会が中止になりましたが、僕も同様でした。例年なら15回~20回程度の演奏会を行っていますが、今年はこの演奏会をいれてわずかに4回…。音楽家としての立ち位置をどうとらえたらいいのか、模索する1年でした。

さてさて、巡礼の年第2年《イタリア》を全曲弾くのは、今回の演奏会が初めてです。若かりし頃に、「ソナタ風幻想曲《ダンテを読みて》」のみは、何度か弾いたことがあったのですが、年月を経てダンテを含み全曲を学んでみて、リストの素晴らしさを益々痛感するようになりました。

もう15年近く前になりますが、アムステルダム・コンセルトヘボウにて、ダニエル・バレンボイムがリサイタルの後半に、《イタリア》を演奏したのを聴きました。僕にとっては衝撃的なリサイタルで、その日からリストの響きの面白さや、革新性に開眼したといっても過言ではありません。それまでは、いくつかの作品を弾いてはいましたが、どことなく名人芸を見せびらかすようにしかとらえられなかったので…。

さて、どんな演奏会になることでしょうか…。自分にとっての目標は、「勇気をもってはっきりと」リストの音楽の世界観を表現することだけです。会場にお越しになった皆さんと、その世界観を共有できることを、今から楽しみにしています。

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プロフィール

Noritaka ITO

Author:Noritaka ITO
伊藤憲孝(ピアノ)
1978年生まれ。オランダ・アムステルダム、ドイツ・ベルリンで研鑽を積み、イタリアでの18th Citta di Valentino International Competitionで第1位、アメリカでのGolden Classical Music Awards International Competition第1位を受賞。日本国内主要都市をはじめ、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、オーストリア、スロヴァキア、イタリア、セルビア、マレーシア、韓国など世界各国で演奏を行なっている。ローマではメディチ荘および在ローマ日本文化会館に招聘され「酒井健治ピアノ作品全曲演奏会」を行うなど、近年は同時代の作曲家の作品に積極的に取り組み、その演奏は、The New York Times(アメリカ合衆国)をはじめ、Die Neue Zeitschrift für Musik(ドイツ)、Rundfunk Berlin-Brandenburg(ドイツ)などで取り上げられている。スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団をはじめ国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者として、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、マレーシア国立交響楽団各奏者との共演など、活発に活動を行なっている。
 録音は、国内でディスク・クラシカよりCD <Beethoven, Activated>と<ベートーヴェン/リスト:交響曲第7番他>をリリース。ヨーロッパにおいては、ベルリンのKreuzberg Recordより世界初録音の4曲を収録したTrio kuのCDアルバムがリリースされている。
また、iNos Recordsよりインターネット配信限定となる<ムソルグスキー:展覧会の絵>、<ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番>がiTunes、AmazonMP3などを通して世界111ヶ国の国と地域にリリースされている。
 現在、福山平成大学准教授、エリザベト音楽大学大学院非常勤講師をつとめると同時に、マレーシアのSEGi College universityでのマスタークラス、トーキョーワンダーサイトでのワークショップなど、各地で後進の指導を行っている。

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